愛西市教育委員会では、愛西市教育大綱で「人と人との絆を大切にすること、多様性を尊重すること」を理念に、子どもたちが「主体的に学ぶ」姿を目指している。
この目標の達成にむけて、佐屋小学校では、道徳教育の要として「特別の教科道徳」の授業に力を入れ、一人一人の学びを支える学習活動の充実を図っている。
授業づくりの取組として、児童変容シートを作成した。児童変容シートは、道徳の授業の教材研究の際に、主題やねらいから、子どもがどのような変容をし、どのような姿を目指すかを考え、書き込んでいくものである。どの学年においても共通してこのシートを作成することで、ベテランや中堅、若手が経験年数に関係なく授業のねらいを明確にして、子どもの姿をイメージしながら授業を進めることができた。
子どもたちの取組として、タブレット端末に書き込んだ自分の意見を友達に見せ、それに対する反応として手書きで表情マークをかかせた。視覚支援を通して、自分と同じ考えの児童がいることを知り、自分の考えに自信をもったり、違う考えを知ることで道徳的価値観を深めたりすることができた。
本年度は、道徳の年間計画を改めて作成した。また、立正大学の門脇大輔先生を講師に招き、研修会を行った。道徳の授業づくりについて、効果的な指導法や道徳の授業における指導のポイントを学び教員の力量向上を図った。その結果、他教科や行事等とつながりをもって、効果的な指導をすることができ、子どもたちの思考の流れに沿って学習を進めることができた。
道徳の授業で子どもたちは、学習内容を自分事として捉え、主体的に考えることができるようになっている。これからも、誰一人取り残すことなく、子どもたちの可能性を最大限に引き出せるような主体的・対話的で深い学びを目指し授業づくりを進めていきたい。