ご飯 牛乳 肉豆腐丼 海苔塩ポテト 根菜たっぷりみそ汁
なかまはずれはどれですか?
① 牛肉 ② 鶏肉 ③ 豚肉
ホワイトボードで提示すると、思い思いの番号を発言します。しかし、ここは根拠をもって答えてほしい。
「理由が言える人いますか」。
「②番、二本足だから」。
「②番、鳥(羽が生えている)」。
さすが6年生。なかなかの発想力です。当然間違えではありませんが・・・。
ここでヒントを出します。「湯桶」と「重箱」の写真と、名前の「漢字」、そして「ゆトウ」「ジュウばこ」というふりがなを印刷した、A3の用紙を児童に見せました。
子どもたちに「なじみ」がある道具ではありませんが、漢字の読み方で「上の字が訓読みで下の字が音読みのものを湯桶読み」、「上の字が音読みで下の字が訓読みのもの重箱読み」ということがあります。そして、一般的に「訓」と「音」を区別してふりがなをつける場合、「訓はひらがな」、「音はカタカナ」でつけます。
「問題は、読み方の仲間外れでした」と言って、「ギュウニク」「とりニク」「ぶたニク」と、ホワイトボードの漢字にふりがなを書き加えました。
・牛肉は明治時代に食べられるようになったこと。
・当時、農耕のために「うし」を飼っている農家が多かったこと。
・「ギュウ」と呼ぶことで、「うし」を食べる抵抗感を和らげようとしたこと。
これらの説明は、「後付け」で考えられたことかもしれませんが、日本の文化と歴史を考えると、あながち作り話とも言えませんね。
「理由を言える人いますか」の時に、「音読みと訓読みの違い」と答えた児童が一人。読み方の問題と分かった時、クラス中の視線が一瞬その児童に集まりました。