5年生は、福祉体験教室のあとクラスで話し合って、西川端小学校にUD(ユニバーサルデザイン)を広げようとプロジェクトを始めました。
グループに分かれ、西川端小に足りないバリアフリーやユニバーサルデザインを考え必要なものを作ろうと考えています。
自分たちの力だけでは足りないところを補うためにいろいろなアドバイザーをお願いして、話を聞くこともあります。今日は、そのゲストティーチャーとして、福祉体験教室でもお世話になった、車いすを利用している吉田憲司さんに来ていただき、自分たちが取り組んでいる活動の現在の様子を伝え、今後どのようにしていくとよいかのアドバイスをいただきました。




吉田さんは、それぞれのグループの企画に対するアドバイスとともに、「ユニバーサルデザイン」は、障がいのある人のためだけにあるのではなく、みんなのためになるようにするのが大切だと教えてくださいました。
また、実施に自分が運転している自動車の設備を紹介していただきました。車いすから車に乗るためには、まずドアを大きく開ける必要があります。それは、車いすで自動車の運転席の近くまで行くためです。そうしないと、腕で体を支えてく妻に乗り込むことができません。



乗り込んで終わりではありません。車いす車の中に入れなければ、車で移動した先でおりることができません。完全に背もたれを倒したうえで、車いすをたたみ自分の体を後ろに倒すようにしながら車いすを持ち上げて、後ろの席に置いていました。この車いすはそのために10kg程度しかないそうです。子どもたちに乗り込んだり降りたりするために必要な時間を数えるように言って、子どもたちが見やすいように何度も乗り降りしてくださいました。


数えた結果ドアを開けてから乗り込むまでに約30秒、降りるには約20秒かかりました。
障がい者用の駐車場が、通常より幅広く(基準は幅が3.5m以上)作られている理由や、建物の近くに作られている理由を子どもたちは実感していました。