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2019/09/10

重陽の節句

Tweet ThisSend to Facebook | by 西川端小学校
 昨日の給食で「重陽(ちょうよう)の節句汁」というものが出ましたが、この、「重陽の節句」って何かな? と思った人はいませんか?

 そもそも「節句」というのは、中国の暦の考え方をもとに、日本で定着した年中行事を行う季節の節目を表します。みなさんも3月3日の「上巳(じょうし)の節句」(普通は桃の節句と言っています)や5月5日の「端午の節句」(または菖蒲の節句)というのを聞いたことがあるのではないでしょうか? その他、7月7日の「七夕」も正式には「七夕の節句」といいます。

 古来、中国の考え方では奇数は陽の数で、その数が重なる日は全て「重陽」ですが、江戸時代に幕府が正式に各節句・行事を定め、9月9日を「重陽の節句」というようになりました。各節句には節目として年中行事を行ったり、「節会(せちえ)」という宴会を行ったりしたそうです。お正月に食べる料理を「おせち料理」などと言いますが、これは「お節料理」と書き、もともと正月だけではなく、すべての「節会」で食べるために作られた料理だったようです。

 9月9日は「重陽の節句」という言い方の他に「菊の節句」ともいい、これから寒くなる時期(旧暦なので現代の10月ごろ)に備えて邪気を払うために、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を飲んだりしたそうです。
菊の花のイラスト
 昨日の「重陽の節句汁」に、菊の花のようなかまぼこが入っていたのに気づきましたか?
08:46