
梅ひじきご飯 牛乳 揚げじゃがいものそぼろ煮 煮びたし
3年生の教室です。
「何に見える?」という字を書いたホワイトボードを見せながら、「これだよ」と言って、1枚の絵を見せました。「日本」、「梅干し」、「国旗」、「日の丸」などの意見が出ます。けれど、どちらのクラスにも(私が考えている)正解を答えてくれた子が一人いました。「日の丸弁当」。
給食がなかったころ、日の丸弁当は御馳走だったということを話した後、「ところでみなさんは、梅干し好きですか?」と聞きました。好き60%、嫌い40%程度でした。その理由を聞くと、どちらも「酸っぱいから」のようです。
・梅干しをそのまま1個「食べろ」と言われると、先生でも酸っぱくていやだ。
・だから、自分にとってちょうどいい酸っぱさになるように食べる量を調節して、ご飯と一緒に食べるとおいしく感じる。
・このように、自分の好みの味なるように調節し、口の中で味の変化を楽しむことを「口中調味」という。
・口中調味は、多くの日本人が身につけている、食事をおいしく食べるための「技」である。

このようなホワイトボードを使って、説明しました。
4~5年生にお話しするするために準備していた内容でしたが、給食準備中に立ち寄った3年生の教室で「私、
梅干しはダメなんです」という子の言葉を聞いて、3年生に変更しました。
話の後、梅干しがダメと言っていた子に「梅干し、食べられそうかな」と聞くと、「やっぱり無理かも」という返事。「そうか・・・」と、少しがっかりする様子を見せると、「でも、ありがとうございました」と笑顔で言ってくれました。
気もちは伝わっているようです。