
牛乳 ルーローハン 生揚げのうま味汁 メロンゼリーポンチ
ルーローハンというのは、家庭や屋台で食べられる庶民的な料理として、「第二次世界大戦後」に広まった台湾の料理だそうです。
ルーローハンは、台湾の人にとって
① 高級料理
② 郷土料理
③ 台湾めし
ホワイトボードにこのように書いて、6年生の教室に向かいました。
挙手は、①が0。②が7割、③に3割という様子。
答え合わせの前に、黒板のスクリーンの部分に「郷土料理」と「郷土料理?」という文字カードを横に並べて貼り、これから見せる料理のカードが愛知県の「郷土料理」と思えば『うん』。「え~、郷土料理?」と思うものは『え~』という意思表示をするように指示しました。
「徳川家康も好んだ赤だしのみそ汁」→『うん』
「ハンバーガーは」→『え~』
子どもたちの反応に合わせた位置に、料理カードを貼っていきます。
「みそ煮込みうどん」「みそおでん」「かきまわし」「五平餅」などの料理は、みなさん自信をもってうなずいてくれましたが、「みそかつ」や「手羽先の唐揚げ」は結構迷う子もいました。さすが6年生だと感心しつつ、郷土料理についての説明をしました。要約は以下の通りです。
・和食の専門家のお話によると、「郷土料理」か「郷土料理でないか」の目安は、第二次世界大戦にあること。戦前からあったものは、郷土料理。
・ただし、その区分は結構あいまいだということ。
・愛知県は昔「鶏」を飼う家が多く、「かきまわし」のように鶏肉を使った料理は、大切な鶏を多くの人が集まったタイミングでふるまう御馳走だった。しかし、1羽の鶏から2個しか取れない「手羽先」は、郷土料理にはならないだろう。
・今は「第二次世界大戦」が目安となっているが、みなさんが大人になったころは「昭和」となっているかもしれない。そうすれば、今「名古屋めし」と考えられている料理も、「郷土料理」と考えられるようになるかもしれない。
「インターネットのフリー百科事典で調べると、ルーローハンは台湾の『郷土料理』と書いてありました。でも、もしかしたら、『郷土料理』と『台湾めし』の間くらいかもしれもせんね」というオチをつけて、長い話を終えました。
今日は1クラスしか回れなかったので、もう1クラスは次の機会にしようと思います。