
ご飯 牛乳 鶏の和風ステーキ 昆布和え みそおでん
「すき・きらい」のお話の4日目。5年生の、もう一方のクラスです。
毎回、同じ内容の話をしていますが、クラスによって反応が異なり、それによって対応を変えています。今日のクラスは給食時間は元気でしたが、マンガを読み始めたあたりから、真剣な眼差しに変わってきました。
「どうして、ここマンガの子どもたちは、生のいもがおいしいと言って食べているのでしょうか」。
いつもは「お腹がすいているから」という声が出るところです。
しかし、このクラスの子どもたちは、誰一人顔を上げることはなく、真剣な表情でマンガに向き合っています。「お腹がすいているから」という当たり前の答えではなく、もう少し深い言葉を探しているように見えました。
もう少し考えさせたい・・・。
しかし、ここで時間を取ると、放課の時間までに終わらない可能性があります。それは絶対に避けたいところ・・・。
「少しくらいお腹がすいていても、生のいもがおいしいわけがないよね! 先生も今お腹が空いているけど、これ以上生のいもを食べたいとは思わない。でも、3日も、4日も何も食べてなくて、このいもしかなければ、これ(生のいも)を食べておいしいと感じるかもしれない。それくらい『飢えていた』のでしょう」と、こちらに意識を引き付けるために、いつもより、2つくらいテンションを上げて話しました。
・ 子どもの時にピーマンのような苦い味が苦手でも、大人になったら平気になることがあること。
・「戦争のことを思い出すから」と言って、昔は平気で食べていた(はずの)さつまいもを食べたくなという老人が多くいたこと。(栄養士の実習で、老人福祉施設を訪問したときに、その施設の栄養士さんに聞いた話です)
・ 食事の前に叱られたり、ケンカしたりしたら、好きなはずの料理でも、おいしく感じないこと。
徐々に通常の話し方に戻しながら、「おいしい・おいしくない」ということは、成長や経験、心の持ちようによって、変化することを伝えました。
この後は、「すき・きらい」がなおる(かもしれない)、おまじないの話に続きます。