
ご飯 牛乳 鶏肉のおろしソース 豆苗の卵とじ オクラのすまし汁
女性の教師が珍しかった昭和初期。昭和3年に教師になり、昭和55年までの52年間、高校や中学校で国語の先生を務められた女性の本を読んだことがあります。その本の中で特に印象に残ったのが「鉛筆の持ち方」についての記述。要約すると、「小学生のうちにきちんと身につけてほしかった。中学生になってからでは、手を取りながら教えることはできない」ということでした。
今日は2年生の1クラスに、「箸の持ち方」のお話に行きました。
「にぎり箸」のイラストを見せ「初めて箸を持つときはこんな持ち方かな」と話し、「箸先がクロスする箸の持ち方」のイラストでは、「先生が1年生の時までは、このように持っていたよ」と、自身の体験談も交えました。
その後は、箸の持ち方の実演。「3本の指で箸を挟みこむように持ちます。一度、ぴゅっと3本の指を伸ばして、そのまま少し戻します。その指の形で縦に動かしていると、自然によい持ち方に近づいてきます」と説明しました。
予定していた説明が終わり、食べている様子を観察します。「これで合ってる?」と箸の持ち方を見せてくる子どもたち。細かい部分に気になる所もあり、ぎこちなさも見られました。それでも、「きちんと持ちたい」という気持ちが伝わってきました。
「上の箸は、鉛筆の持ち方と似ています。勉強の時間、鉛筆の持ち方も気をつけてくださいね」と言って、教室を後にしました。
職員室。いつものように、給食を食べようと手を合わせた後、ふと、利き手ではない左手で箸を持ってみました。
「うまく使うことができない・・・。」
「わかる」と「できる」の違い。「できる」ようになるまでの長い道のり。
保護者の皆様と一緒に見守っていけたらと思います。