
麦ご飯 牛乳 豚ごぼう丼 小松菜の柚子香あえ 白菜と生姜のあったかスープ
お祝い、ハレの日の象徴的な料理と言えば、「おかしらつき」の鯛。
この「おかしら」って、漢字でどう書くのでしょうか。
6年生の教室です。
「問題。おめでたいときにときに食べる食べ物と言えば何でしょうか」と言って、鯛のイラストを見せる。20年以上前に描いた、手書きのイラスト。
「シーラカンス!」
「ごめんね。鯛のつもりで描いたんだけど」と落ち込んだ様子でいると、まわりから「鯛に見えるよ」というやさしい声が聞こえる。
「おめでたいときに食べる、このような立派な姿の魚のことを『〇〇〇〇つき』(文字カード)と言います。わかりますか」。
予想はしていたが、やはり誰も知らない。カードを1枚めくる。
「『おかしらつき』と言います。おかしらは、体のある部分のことです。どこですか」。
これは、わかった様子。「あたま」という声がちらほら。
「だから漢字でこう書きます『お頭つき』。でも、お、も体のある部分のことです」。
数秒後ひとりの児童が、「そこ、そこ」と身を乗り出して、イラストの尾ひれの方を指す。
「そう、尾ひれですね。尾ひれから頭まで付いている、立派な姿の魚だから『尾頭つき』と書くんだよ」。
この後は、肉がメインの献立の日に、こんな話をした理由。
「あえ物の中に、何か入っていない?」。
「あっ、しらす干し」。
「しらす干しだって、小さいけど尾頭つきだったんだよ」。
最後に、「しらす干し」と「ししゃも」のイラストを見せて、「こういった魚は『尾頭ごと』食べられるから栄養豊富。朝ごはんのおかずにお勧めですよ」と言って教室を出ました。
ちなみに「尾頭ごと」は、私が作った造語です。