
ご飯 牛乳 さわらの黄金焼 梅の香和え 沢煮椀
料理の「いわれ」は、はっきりしないものが多い。
たとえば、今日の「沢煮椀」。
「りょうし」の料理が発祥とか。
「りょうし」と書いて、5年生の教室へ。
「沢煮椀は、もともとりょうしさんの料理だったそうです。どちらのりょうしさんだったと思いますか」。
漁師 海
猟師 山
「海の漁師さんだと思う人」。40%くらい。
「山の猟師さんだと思う人」。60%くらい。
沢煮椀の特徴は、「豚肉を使っていること」、「根菜や山菜などの野菜が沢山入っていること」などを説明してもう一度聞くと、ほとんどが「猟師さん」を選ぶ。
「先生も、山の猟師さんの方だと思いますが、深く調べてみると、海の漁師さんだと主張する人もいるようです」。
このような流れで、曖昧のまま話を終えました。本当に、謎が多い沢煮椀。漁師説にしても、猟師説にしても、疑問が残ります。
・「漁師さんが漁に出かける時」に、わざわざ「山でとれる材料」をふんだんに持っていくだろうか?
・「猟師さんが猟に出かける時」に、鍋などの調理器具を持って山に入っていたのだろうか?
給食で沢煮椀を作るたびに調べているのですが、これらの疑問は解決できていません。
ところで・・・。5年生の教室に行く前に、1年生の教室で「今日のお汁はりょうしさんの料理だよ」というお話をしたところ、「りょうしさんって何?」という視線が、私に集まってきました。
子供たちの不思議そうな顔・・・改めて1年生に伝える難しさを感じた瞬間でした。