
ご飯 牛乳 さんまのかば焼き 菊花和え 愛西みつばのかきたま汁
「目黒のさんま」という古典落語があります。その内容を4年生用にアレンジして、お話ししました。
江戸時代、お殿様といえば、たいそう偉い人でした。
ある日、家来の者を連れて、海から離れた目黒という場所へハイキングに出かけました。ところが、家来はお弁当を忘れてしまい困っていました。そこに、魚を焼くいい匂いが流れてきます。
「あれを持ってまいれ」。
お殿様は家来に命令したのでした・・・・
その時食べた「焼きたてのさんま」のおいしさが忘れられず、お城に戻ってからも「さんまが食べたい」と言います。
さんまは庶民の魚。お殿様のような身分の人が口にするものではありません。困った家来は、お殿様が食べてもいいように丁寧に料理をします。危ないからと、骨も取り除かれます。
お城で食べたさんまはおいしいものではなく、がっかりしたお殿様。そして、家来に質問します。
「これは、どこのさんまか」。
「(魚市場の名)でございます」。
「それはいかん。さんまは〇〇に限る」。
問題。お殿様は、どこのさんまに限ると言ったのでしょうか。
① 日本橋
② 築地(つきじ)
③ 豊洲(とよす)
④ 目黒(めぐろ)
日本橋は、昔魚河岸があったところ。東京23区の地図を見せながら、①~③までは海沿いにあることを伝えました。正解は④。ほとんどの子が④を選びました。
米不足はまもなく解消されるそうですが、さんまの不漁は続きそうです。
「せめて、給食でさんまを味わってくださいね」。
秋の風物詩である
焼きたてのさんま、炊きたての白飯。
当たり前だった日常の幸せも、なんだか遠い昔に感じられます。