
ミルクロールパン 牛乳 ハンバーグのきのこソース コールスロー オニオンスープ
そんなに小さなハンバーグではないのですが、パンの横に並べると寂しく見えますね。給食のパンは、低学年用・中学年用・高学年用の3つのサイズがあります。写真に写っているのは高学年用。なかなか普段の生活の中で、ここまで大きなパンに出会うことも少ないでしょう。
中学生になると、さらに一回り大きくなります。栄養計算上、これが適切な大きさです。

何も書いていないホワイトボードをを持って、6年生の教室に入ります。
細長い楕円を書いて、「何に見える」と尋ねると、「パン」と答えてくれました。「(答えてくれて)ありがとう。今日こうやって、『はんぶんこ』にした人いるかな」と聞くと、6人の手が挙がりました。そのことについては特に否定はせず、「今日は、皆さんにちょっと考えてほしいのです」と、話を続けました。
どうしてこんなお話をするのかというと、皆さんの先輩の中学生でも、1個食べない子は、自分のお皿の上で「はんぶんこ」にして食べるからです。
小学校に入学する1年生は分数を知らないので「はんぶんこ」にしますが、皆さんは分数を習っているので、「3分の2」や「4分の3」「5分の4」を知っていますね。ですから1個の次は、いきなり「2分の1」にするのではなく、自分に合った量を食べてほしいのです。
主食の量は「体の大きさ」、「運動の量」、「男女」によっても違います。しかし、先生が栄養の計算をしたところ、「体が小さくて、運動量も少ない女子」という一番少ない条件の人でも、「3分の2」は食べてほしい量になります。
ホワイトボードに書き加えながら、このようなお話をしました。
中学校では全校生徒がランチルームで食べます。「ご飯」の時は「大・中・小」を選べますが、パンはそのまま1個が配膳されます。小学校のように「いただきます」の後の、量の調節はできません。
全校一斉のランチルームではなかなかできないお話を、6年生のうちに伝えておきたい。
「はんぶんこ」という固定概念を超えてほしくて。