わかめごはん 牛乳 ますのしょうゆ麹焼き 小松菜のごま和え 沢煮椀 みんさんは、「マス」と「サケ」の違いについて考えたことがありますか。
結論から言うと、この2つにはっきりとした違いはないそうです。
歴史的にみると、日本で「サケ」と呼んでいた魚は「シロサケ(アキサケ)」だそうです。秋になると産卵のために、川を遡上することでニュースになるサケです。それ以外の「サケ」の仲間は「マス」と呼んでいたそうです。そう言えば、富山県に「ますのすし」という駅弁がありましたね。
後に、いろいろな種類の「サケの仲間」が輸入されるようになり、呼び方も複雑になってきました。
今日は1枚の用紙に、「ニジマス」と「トラウトサーモン」の写真を、2匹が同じ長さになるように調整して印刷しました。ニジマスと言えば、串にさして塩焼きにするとおいしい川魚。トラウトサーモンと言えば、お刺身やお寿司で人気の魚です。全く違う様子の2匹の魚ですが、実は「川で育つ」か「海で育つ」かが違うだけの、同じ種類の魚です。
6年生の教室に入ると、おかわりジャンケンの真っ最中。その間に、2匹の魚の写真の用紙を黒板に貼り付け、「この2匹の魚の違い、わかるかな」と質問しました。
おかわりに参加していない児童から、「ます」、「いわな」、「海の魚」、「さけ」、「上は川の魚」などの、いろいろな意見が出てきます。さすが6年生。なかなか鋭い意見ばかりです。「いい答えだね」、「間違っていないよ」などと答えながら、全員が着席するのを待ちました。
「どちらが大きいと思いますか」という質問の後に、海の方が栄養豊富(餌がたくさんある)ので大きく(体長は約2倍、体重は約10倍)なることなど、「ニジマスとトラウトサーモンの違い」について、説明しました。「トラウトは日本語でマス、サーモンはサケ。こんな名前の魚があるように、マスとサケの違いは、はっきりとしていないようです」と話して、この話題を終えました。