ずいぶん暖かくなり、地面にも青々とした草や芽が生えてきています。いつもは草取りをしている外掃除の子どもたちが、先日ビオトープに咲いているクロッカスの花を見つけました。

　最近植えたものではなく、昔植えてあったものか、捨てられていたものが自然に芽を出したようです。
　つい半年前には背の高い草に覆われていたところです。そのころに芽を出したらとても育たなかったでしょう。背の高い草が冬に枯れてしまい、新しく伸びてくる前を見計らって、自分だけが日の光を浴びられるように一気に顔を出したのでしょうか。

　自分に合わないときはじっと我慢して、しっかりタイミングをはかり、一番いいときに全力を発揮するのは大切ですね。クロッカスばかりではありません。これまで紹介してきた西川端小学校の花も、そんな風に、咲く時期がだいたい決まっています。花のほかに昆虫なども成長する時期が決まっています。時期だけでなく、太陽に弱い生きものは日陰に、水分が多く必要な動植物はそういう場所にと、自然界の動植物はさまざまな工夫で生き残り、子孫を残しています。
　自然は、いろいろと生きる知恵を教えてくれています。身の回りを観察してみましょう。