おはようございます。もう６月になってしまいました。４月からの２か月順調に過ごせましたか？もしかすると、この２カ月間、嫌なことが多くあり「このクラス嫌だな」「このグループにはなじめないよ」「部活動やめたいな」「○○君のお母さんは優しくていいなそれに比べ家は…」などと思っている人も出てきているかもしれません。

　そこで、お話をひとつ聞いてください。天国と地獄の話です。

　ある若者が、閻魔大王に会いに行き、天国と地獄というのはどういう世界なのか聞きました。そこで、閻魔大王はまず、若者を「地獄の世界」に連れて行きました。予想通り、地獄の世界にいる人たちは、皆やせ細っていて苦しんでいました。でも、そこにはおいしい御馳走がたくさんあったのです。ただ、その御馳走は２メートル程の長い箸でつかまないと食べることができません。地獄にいる人たちは、長い箸でつかんだ御馳走を自分の口に持って行けなくて、食べたくても食べられない苦しみにもがいていました。

次に閻魔大王は若者を「天国の世界」に連れて行きました。予想通り天国の人たちは、皆ふくよかでニコニコして幸せそうでした。でも驚いたことに、周りの環境は、地獄と全くいっしょでした。目の前にある御馳走は長い箸でつかまないと食べることはできない状況でした。ただ、１つだけ違っていたことは、天国の人たちは、長い箸でつかんだ御馳走をなんと他の人に食べさせていたのでした。そして、全員が他の人から食べさせてもらっていたのでした。

閻魔大王は何を若者に伝えたかったのか。同じ場所や環境でも、そこにいる一人一人が自分のことしか考えていなければ、そこは地獄の世界になり、一人一人が他の人のことを思いやれる人たちであればそこは、天国の世界になるのです。

是非皆さんは、今いる学校・学級・部活動等において、他の人のことを思いやり、その場所を幸せで楽しい「天国の世界」にしていきましょう。

　さて、３年生は今週末修学旅行です。元気で出かけようね。

　話終わります。