おはようございます。
今日は、日本人が受賞したノーベル賞の話をします。
ノーベル賞は、スウェーデンの発明家(ダイナマイトなどの発明)アルフレッド・ノーベルの莫大な遺産を元に、その利子で世界の研究者を讃えようと毎年12月10日(ノーベルの命日)にスウェーデンのストックフォルムで授賞式が行われます。
ノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典さんは、福岡市の出身で71歳です。現在は、東京工業大学の栄誉教授を務めています。大隅さんが取り組んだ研究は、「オートファジー」と呼ばれる仕組みの解明です。「オートファジー」は、「自分を食べる」という意味で細胞に核のあるすべての生物に備わる生命の基本的な仕組みです。
それこそ小さなものですから顕微鏡を寝ても覚めても見つめていたそうです。そのシステムの解明が、パーキンソン病などの神経の病気やがんなどの病気にオートファジーの遺伝子が、正常に機能していないことが分かっていて、予防法や治療法の開発につながるのではないかと期待されています。
大隅教授の別の面から素晴らしいことは「若い研究者を恒常的に支援したい」と、自身に贈られるノーベル賞の賞金(約9400万円)をもとに企業などからの協力も得て、奨学金や研究費を提供する仕組みをつくる考えを持っていることです。
以上で話を終わります。