愛西市立佐屋中学校
 

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2018/11/14

朝礼 さかなクンの心配

| by 佐屋中学校

 おはようございます。

皆さんは、さかなクンを知っていますね。魚のことなら何でも知っている、魚博士です。少し前の話ですが、そのさかなクンが、メジナという3.40cmほどもある魚を水槽で飼っていて気付いたことが、新聞の記事で紹介され話題になりました。

 水槽の中で、メジナの群れを泳がせていると、やがてそのうちの一匹が、周りの魚たちから追い回され、突っつかれ、逃げ回るということが起こったのだそうです。さかなクンがかわいそうに思って、その魚を取り出して助けてあげると、しばらくして、今度は別の一匹が同じように周りの魚たちから攻撃される、そうしたことが繰り返されたのです。広い海の中であれば決して起こらないことが水槽の中では繰り返されたのです。メジナにとって、水槽の中は窮屈で、居心地が悪かったのが原因だったようですが、その様子を見たさかなクンは、まるで人間の世界で起こる「いじめ」と同じだと感じたそうです。

 居心地が悪い場所にいるのは、人間にとっても落ち着かず、イライラするものです。イライラが続くと、つい嫌な言葉を言ってしまったり、ちょっとのことで怒りぽくなったりして、けんかやいじめが起こりやすくなります。

 皆さんは普段、学級ごとに生活していますが、教室の居心地はどうですか。広い海にいるように、安心して伸び伸びと過ごせていますか。狭い水槽の中のように窮屈で、息苦しいところになっていませんか。

 いじめのない、誰もが居心地の良い学級であるためには、私は「人の話をきちんと聴ける学級」であることが、絶対に必要な条件であると思っています。なぜなら、話をしっかり聴くということは、話している人のことを大事にしているということです。反対に、話を聴かない、相手が話しているのに勝手に口をはさむのは、相手を無視し、大事にしていないということです。

 話しても聞いてもらえないのは、寂しいこと、いらつくことです。そうなると、教室の居心地はどんどん悪くなります。 授業で先生が話してているときや友達が発言している時、どうしているか。思い返してください。         以上で話を終わります。


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