毎週水曜日は「道徳」の日です。今日も各クラスで行う「クラス道徳」です。タブレット端末が整備されて半年以上たち、八開中では毎日さまざまな授業で活用しながら学習を進めています。道徳では、いつもGoogle社のJamboardというアプリを使って4人グループでの討議を行っています。今回は、実際にどのように考えを深めているのか、boardを各学年1つずつ紹介します。(教材文については11月10日を参照してください。)
★1年生
「私の再出発」という教材です。78歳になって夜間中学校に通う見目さんという方について、なぜそこまでして学び続けることができたのかについてせまりました。

もちろん「やりたかったことだから」という意見もあるでしょうが、「そこから勇気や自信をもらったから」「通わせてもらっているという感謝の気持ちがあるから」など、さまざまに考えることができたと思います。友達をサポートしながら話し合いをしている人がとても多く、あたたかい雰囲気の授業でした。
★2年生
「小さな出来事」という教材です。舞台は1900年代初頭の中国。身分制のある時代です。高貴な人が乗った人力車が身分の低い老婆をひっかけてしまいます。しかしこの高貴な人はそのまま車を進めるように車夫に言います。しかし!人力車を引いていた車夫は老婆を連れて派出所に行きました。高貴な人にはこの車夫が急に大きく見えたのですが、どうしてそのように見えたのかについてせまりました。

全体で意見を発表しあっているときに、「自分の行いが小さいから車夫の背中が大きく見えたんだと思う」という意見が印象的でした。授業の中では「公平」と「平等」についても考えました。はたして、今の自分は公平な行動ができるかどうか・・じっくり考えて授業の最後に自分の意見を書きましたね。「人それぞれ苦手な人がいるので難しいなと思った。けど、苦手だから無理ではなくて、それを克服しようとする姿勢が大事だと思った。」(2Aのある女子の感想です。)
★3年生
「夢中になるのは悪いこと?」という教材です。自分の普段の生活を表にして、空いている時間に何をしているか振り返りながら、テレビやゲームなど、好きなことに依存してしまうことについて思いをめぐらせました。

依存に陥らない生活をするにはどうしたらよいか・・「時間を守る」「規則正しい生活をする」、分かっていてもできないことがあります。「他の趣味をつくる」「客観的に自分の行動を見つめる」という意見もありました。一方、依存するのは本当に悪いことでしょうか?このboardにも「適度に依存する」とあります。感想に「依存することのメリット」を書いている人もいましたね。いわゆるその道に秀でた人は、生活のほとんどをそれに費やしている(依存している)から有名になっています。オリンピック選手・eスポーツ選手などはそうですね。本当に、夢中になるのは悪いこと?