愛西市立佐屋中学校
 

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2023/03/07

R4年度卒業式式辞

| by 佐屋中学校
   
 佐屋中学校第76回生の皆さん、卒業おめでとうございます。
 私は皆さんと過ごした3年間、毎日が新鮮でした。授業、部活動、学校行事など、今まで通りの活動を行うことはできませんでした。しかし、皆さんは「今まで通りできないならどうすればできるのか」「どうせやるなら、今まで以上にしていこう」と、考えて考えて創り上げていました。仲間と一緒に生き生きと活動する皆さんの姿を見ることは、とても楽しみでした。
 先日、「佐屋中学校は失敗しても大丈夫の言葉で、私はとても気が楽になりました」と、話をしてくれる人がいました。「やったことがないことにも挑戦することができました」「私は、恥ずかしくて挨拶が苦手でしたが、勇気を出して挨拶できるようになりました」と、伝えてくれる人もいました。前に進もうとする皆さんの姿が見られて、私は大変うれしく思いました。
 昨年度から環境整備でお世話になっている「日本を美しくする会」の鍵山秀三郎氏は、「幸せ」には3つの種類があると話されています。1つ目は、命を授かる、水が飲めるといった「何かをもらうことの幸せ」。2つ目は、自転車に乗れる、英語が話せるといった「何かができることの幸せ」。3つ目は、人を助ける、友だちの相談にのるといった「何かをしてあげることの幸せ」です。
 佐屋中学校で過ごしていると、3年生の皆さんは、頼まれごとにいつも気持ちよく対応してくれたり、困っていると助けてくれたり、作業をしていると手伝ってくれたりしていました。また、廊下ですれ違うと笑顔で挨拶してくれる人もたくさんいました。私は、皆さんから「もらう幸せ」をいっぱいいただきました。皆さんは、気付いていないかもしれませんが、してもらう側からしてあげる側になっていました。そういう皆さんを、とてもたのもしく、誇らしく思います。これからも、何かをしてあげられる人になって、自分もまわりの人も幸せにできる人になってください。
 最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。お子様は、一つの活動を終える度に成長した姿がありました。コロナ禍でご来校いただく機会が少なく、見ていただけなかったことを大変申し訳なく思っております。できる限りタイムリーに、通信やホームページでお伝えしようと取り組んで参りましたが、いたらないこともたくさんあったことと思います。その都度、ご理解・ご協力いただくだけでなく、温かいお言葉で支えてくださいましたこと、心より感謝申し上げます。また、学校を支えるための様々なPTA活動やボランティア活動に、多くの皆様がご参加いただいたこと、大変心強く感じていました。ありがとうございました。保護者の皆様の姿を見て子どもたちは成長していきます。このような温かい地域で育った子どもたちの将来が楽しみです。これからもお子様の成長を応援していきます。
 それでは、卒業生の皆さん、自分を信じて一歩を踏み出してください。どこに行っても輝く皆さんの姿を佐屋中学校全教職員がずっと応援していきます。

          令和5年3月7日     
                                               愛西市立佐屋中学校長  赤田 由起江
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