愛西市立佐屋中学校
 

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2018/02/26

朝礼 3年生と過ごす最後の朝礼

| by 佐屋中学校
  

 おはようございます。

今日は3年生と一緒に過ごす最後の朝礼です。今日もしっかりやれているね。最高学年の君たちのおかげです。水(伝統)は高い所から低い所へ流れるのです。本当に素晴らしい。今朝の小中合同挨拶運動もしっかりやれたね。先週の3年生の大志式、そして2年生の立志合唱とてもよかったです。見ている人に最高の姿を見せようと一人一人が程よい緊張感をもってやれていました。その思いが見ているほうにもしっかり伝わりました。

 また、3年生を送る会、とてもよかった。1年生、2年生のみなさん、そして生徒会の皆さん、ありがとうございました。また、それに応えた3年生の合唱や呼びかけも本当に素晴らしかった。こんなふうにして、佐屋中の伝統が引き継がれていくのだなと思います。

昨年ベストセラーになった吉野源三郎さんの「君たちはどう生きるか」のなかで主人公の15歳のコぺル君が考えた「人間分子の法則、網目の法則」というのがあります。コぺル君が夜中に目覚めて突然「粉ミルク」がどうやって手に入るかを考えました。少し読んでみます。「僕は、ベッドの中で、オーストラリアの牛から、僕の口に粉ミルクが入るまでのことを順々に思ってみました。そしたら、まるできりがないので、あきれてしまいました。とてもたくさんの人間が出てくるんです。ためしに書いてみます。牛、牛の世話をする人、乳を絞る人、それを工場に運ぶ人、工場で粉ミルクにする人、缶に詰める人、缶を荷造りする人、それをトラックで鉄道に運ぶ人、貨物車に積み込む人、機関車を動かす人、貨物車から船に運ぶ人、船を動かす人、船から荷を下ろす人、それを倉庫に運ぶ人、倉庫の番人、売りさばきの商人、広告をする人、小売りの薬屋さん…」僕は粉ミルクが、オーストラリアから僕のところまでとてもとても長いリレーをやってきたのだと思いました。そこで、コぺル君は人間はみんな会ったことも見たことのない大勢の人と知らないうちに網のようにつながっていることを発見し「人間分子の法則、網目の法則」と名付けるのです。佐屋中も同じだと思います。

 3年生はいよいよ卒業です。3月6日()の卒業式は、心のこもった思い出に残る卒業式にしましょう。皆さんの素晴らしい合唱にも期待しています。                

以上で終わります。


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