平成13年6月8日。大阪教育大学附属池田小学校で、不審者による殺傷事件が起こりました。元死刑囚の男が、包丁をもって学校に侵入。1・2年生の児童を襲い、児童8人が亡くなり、児童13人と教師2人がけがをするという悲惨な事件でした。
あれから20年。昨年はコロナ禍で実施できませんでしたが、今年度は「不審者対応避難訓練」を行いました。「6月中のどこかで実施予定」とだけ伝え、いつ行うかは伝えてありませんでした。
草平小学校では、子どもたちや先生に不審者を知らせるために、放送に3つの仕掛けをしています。その内容から、「不審者が出たこと」「不審者がどこにいるか」が分かるように工夫しています。今日は昼休み中だったので、運動場で遊んでいた子どもたちは、2度目の放送で指示された避難場所の体育館に走って逃げていきます。教室にいた子どもたちは、先生の引率の元、静かに避難をしました。
普段の避難訓練は、とても静かですが、今日は休み時間ということもあり、ふだんよりも残念ながらおしゃべりが目立ちました。
校長先生のお話では、絶対に「勝手にしゃべらない」という約束を守って欲しい。指示が聞こえない状況になってしまうことは、命を守る行動がとれなくなること。自分の命も友だちの命も守らなければならない。先生がいてもいなくても、自分たちで判断して行動できるようになることが大事。ということが伝えられました。
20年前の事件を風化させることなく、しっかりと命を守る行動がとれる子どもたちに育ってほしいと思います。



