本校では先週から、全生徒を対象に「心のアンケート」を毎日実施しています。
先週からの本格実施に先立って、まずは7月に他校での取組を参考にした「心の天気アンケート」という形式を試行しました。夏休み前に、その試行についての感想を生徒に聞きました。回答としては「悩んでいるときに相談しやすくていい」「直接話すのでは言いにくいことも、タブレットなら伝えやすい」という肯定的な意見が多くありました。また、「毎日入力するのが面倒」「天気の感じ方は人それぞれ。自分は『雨』の日が好きなのに、気分が下がっていると思われるのはいやだ」などの意見もあり、本格実施への参考にしました。

この取組のねらいとしては、「困っている子が一人で悩まない学校に」ということで、昨年度から生徒に貸与されているタブレット端末を生かした方法での実施を決めました。試行を受けて本格実施の際に考慮した内容としては、①「天気」ではなく「数値」で、その日の気持ちを入力。②入力可能時間を長くして、アンケートに入力しやすくする。③入力は強制ではないことを共通理解する。という3点が主な内容になります。
実施から1週間ほどが経ちますが、生徒の「コメント」の入力に対して担任の先生がこまめに返信をしたり、入力された数値をきっかけに声をかけたことで友達関係の悩みを聞くことができたりするなど、生徒とのつながりがこれまで以上に深まる手ごたえを感じています。どんな人も、つらいことや悩みごとがなくなることはないと思いますが、まだまだ発達途上にある生徒が一人ぼっちで悩むことがないよう学校の力を最大限に生かしていけるよう、今後もさまざまな工夫・改善をしていきたいと思います。