今日の2時間目に、愛西市健康福祉部健康推進課の「子どもの心の健康づくり事業」の一環として、5・6年生を対象とした『思春期講演会』が行われました。
この取組は、4年生の『二分の一成人式』から、そして中学校2年生の『いのちの授業』(6月19日HP掲載)へと続くもので、いじめや友だち関係をテーマにした講演を聴くことで、今後の人間関係の構築について考える目的で行われるものです。講師として、岐阜大学教授の近藤真庸(こんどう まさのぶ)先生をお招きし、保護者の方にも参加していただきました。
講演会は、かつて「歌のお兄さん」を目指していた先生の歌声で始まり、テンポのよい軽快な話術で子どもたちはどんどんお話に引き込まれていきました。
「一日十年」という言葉を挙げ、ひとつのことを毎日10年続けると、それは本物になるというお話がありました。先生は夜9時以降は絶対に食べ物を口にされないそうです。どんな些細なことでもいいから、毎日こつこつと10年間続けていくことで、自分に自信をもてるようになってほしいと言われました。
また、「みんな幸せ、だから幸せ」というお話では、先生の幼少期にクラスでいじめられていた『みっちゃん』のエピソードがあり、誰もが平等に幸せになる権利を奪っていたという経験から、友だちの言葉や行動は人を死へと追い詰めることもできるし、逆に勇気づけて人生を変えることもできることを教えてくださいました。また、いじめている子に注意をするのは難しくても、いじめられている子の背中にそっと手を当てて「大丈夫だよ」と声をかけるだけでも、友だちを救うことになることも教えていただきました。
「たくさんの友だちは必要ない。本当に信頼できる友だちが一人いればそれでいい」と言われた言葉も印象的でした。
子どもたちは「一日十年の話を聞いて、自分もやれることを考えてみたいです」「みんな幸せ、だから幸せという言葉が、心に残りました」「人生の大切なことを教えてもらった気がします」「いじめはしてはいけないと感じた」など、それぞれ感想を書いていました。
これから先、人間関係に悩んだときに今日のお話を思い出してくれたらなあと思います。