体育館の前に、大きな車がとまっています。その車は、車体がガタガタと揺れていました。その正体は、「ナマズ号」という起震車でした。今日は、4年生以上の児童が起震車体験をしました。
東日本大震災から、約8年半が経ちました。6年生の子どもたちでも、当時4歳くらいですので、記憶にある子はほとんどいないと思います。この辺りは、「東海・東南海地震という巨大地震が起こる」と言われてからずいぶん経ちますが、実際には大きな地震がほとんど起こっていません。それだけエネルギーが溜まっているかと思うと怖いです。地震による避難や大地震による津波の避難など、日頃から様々な場面を想定して訓練をしていますが、明確なイメージをもってはできていないのが現状です。
今日の「ナマズ号」は、東日本大震災の揺れを再現したもので、最大震度7までの揺れを体験できます。ナマズ号が揺れだすと、再現された部屋のダイニングテーブルの下にもぐって、揺れがおさまるまでを体感しました。「怖い!」「すごく揺れる!」と実際に体験した子どもたちは、その揺れの大きさや時間の長さにびっくりしていました。
ナマズ号のテーブルは固定されているので動きませんが、実際にはテーブルも動きくでしょうし、食器棚が倒れたり、テレビが飛んだりという状況になると思います。そんな状況も想像しながら、実際に大きな地震が来た時に、自分の命を守る行動がとれる子どもたちになって欲しいと願っています。


