草平小学校には、石臼やハエ取り用のガラス器具など、昔の道具などがたくさんあります。ハエ取り用のガラス器具などは、一見何に使うのか分からず、インターネットで調べて確認したほどです。その道具の多くは、北館の3階の音楽室前の場所に展示してあります。
先日、児童の一人が道具が展示してある棚の引き出しから、2個の化粧箱を見付けました。中を確認すると、何かの勲章のようなものでした。校長室に持ってきてくれたので、早速インターネットで検索してみました。
これらは、戦前の日本(大日本帝国)が、自国の戦争等に従軍した人、軍務を補助して功績をあげた人、戦争に関係した人などを顕彰するために授与した記章であることが分かりました。
一つは、「昭和六年乃至九年事変従軍記章」というもので、満州事変(1931年)および第一次上海事変(1932年)の従軍者に授与されたものでした。
もう一つは「支那事変従軍記章」というもので、支那事変(1937年)に従軍した人に授与され、発行数が最多の記章でした。
なぜこのような記章が、草平小学校の棚の引き出しにあったのかは分かりませんが、草平小学校には歴史を感じさせるものがたくさんあるのは間違いありません。
その歴史を大切にしながら、現在の草平小を未来へとしっかりと繋いでいきたいと思います。

