学習発表会が終わった午後。富永さかえ氏が団体代表を務める「NPO 人にやさしい色づかいをすすめる会」の方々を講師にお招きして、カラーユニバーサルデザインの現職教育研修を行いました。
今は、基本的に色覚の検査を実施していませんので、私たちが気付いていない「色に関する弱者の児童」が教室にいる可能性があります。そのような児童について、正確な知識をもち、毎日の生活や授業で困らないように配慮する方法を身に付けるのがねらいです。
富永先生から色弱・色弱者の考え方の基本についてお話をいただいたり、実際に強度の色弱をもつ方から、見え方や困ったことなどについて生の声を聞いたりしながら研修を受けました。また、色弱の方の見え方を疑似体験できる眼鏡をかけてものを見たり、色紙を色のトーン別に分けたりしました。眼鏡をはずすと、私たちの見え方とはちがうことがよく分かりました。体育で使用するビブス(ゼッケン)も、組み合わせによっては、識別しにくいことが分かり、配慮が必要だと感じました。
先生たちは本当に熱心に研修に参加し、富永先生もびっくりされていました。
また、色弱者を特別に配慮するのではなく、全ての人に識別しやすい色づかいを意識することが大切であることも教えていただきました。
教室が、安心して生活したり勉強したりできる場所になるよう、様々な配慮をしながら指導をしていきたいと思います。


