今日は3年生で、七宝みそ・しょうゆの蔵元である「佐藤醸造」の方に来ていただいて、『おしょうゆのおいしさのひみつ』について、出張授業をしていただきました。
営業部の関戸さんから、しょうゆを作る過程について、丁寧に説明を受けました。日頃の生活で、おしょうゆは欠かせない調味料ですが、その作り方についてはあまり知られていません。原料となる大豆も国産のものは少なく、海外から輸入されていることも教えてくれました。
蒸した大豆と炒ったあと砕いた小麦を混ぜるときに、麹菌を入れて45時間。しょうゆの元になる「麹(こうじ)」ができます。そこに天日塩を溶かした食塩水を加えて「もろみ」を作ります。もろみは、温度管理などに注意しながら発酵させます。2~3カ月たつと発酵が終わり、さらに3カ月ほど熟成させます。その間に、しょうゆは味や香り、色がどんどん良くなっていくそうです。熟成されたもろみは、3日間ほどかけて絞り出され、美味しいおしょうゆになります。その過程を、実物を見せてもらいながら説明をしていただき、子どもたちはとても分かりやすかったと思います。絞ったあとのもろみのカスも、家畜のえさに混ぜたり、土に混ぜて栄養にしたり、紙の原料に混ぜて名刺にしたりと、リサイクルされていることも知り、びっくりしていました。
その後、「もろみ」「しぼりたてのしょうゆ」「家に置いてあるしょうゆ」の味比べをしました。しぼりたてのしょうゆは、「甘い!」「色がきれい」「香りがいい」と感想を伝えあっていました。しょうゆの本当のおいしさを知ったようでした。
和食に欠かせないしょうゆですが、発酵食品として健康にも良いものなので、今日の出前授業がこれからの食生活に生きるといいなあと思います。