今日は、放送による朝礼がありました。金曜日のHPでも書かせていただいた、子どもたちのトラブル時に気になることについてのお話をしました。これは、草平小の子どもに限ってのことではなく、どこの学校でも共通する傾向だと思っています。
6月29日(月)放送朝礼のお話】.pdf 学校は、300人近くの子どもたちが生活する場ですので、トラブルは起きて当然ですし、その解決の仕方を学ぶ場でもあると思っています。
しかし、少なくとも草平小学校の子どもたちには「死ね」という心ない言葉を、平気で口にする大人にはなって欲しくありませんし、暴力で解決するという間違った方法を身に付けてほしくないのです。
小学校、中学校と義務教育の現場をいくつか経験しましたが、小学生の今だからこそきちんと教えていく必要があると強く思っています。高学年や中学生になり体が大きくなると、暴力によって思いもよらないけがをさせたり、場合によっては一生残る傷や障がいを負わせたりする事態になることもあります。家庭でも、今はきつく叱ったり、時には手を上げて痛い思いをさせたりすれば言うことを聞くかもしれません。しかし、体格や体力的に親を乗り越える日は、必ず来ると思います。そうなったとき、家族さえもその対象になり、大変な苦労をした家庭をいくつか見てきました。だからこそ、暴力や暴言という方法ではなく、きちんと解決する方法を身に付けることはとても大事だと思います。家庭でも、力で押さえるのではなく、「きちんと正面から向き合って話をする」という方法が大切だと感じています。社会に出れば、警察沙汰や裁判沙汰になる可能性もあるでしょうし、親も守ってあげられなくなってしまいます。
私見ですが、子育てのゴールは、良い成績をとり高学歴の進路に進む子どもを育てることではなく、社会で人に迷惑をかけず、仕事をもって自分の収入で自立した生活ができる子どもを育てることだと思っています。そのために、学校は勉強だけでなく、集団生活や行事を通して、人間形成に関わるさまざまなことを学ぶ場でもあります。私たち教師の仕事は、今日や明日に成果がでる即効性のあるものではありませんが、子どもたちが卒業した後にでも「あの時先生が言ったことは、このことだったんだ」「先生と出会えてよかった」と思える子が一人でも多くいてくれることを願って、毎日を積み重ねています。
子どもたちの健やかな成長のために、ご理解とご支援をよろしくお願いします。
