昨日、5時間目に3年生で出前授業がありました。社会の「わたしたちのくらしとまちではたらく人びと」という単元の中の「畑ではたらく人びとの仕事」の一環です。
立田の蓮根農家の「田島蓮園」の田島寛也さんに来ていただいて、お話を聞きました。田島さんはまだ20代の社長さんです。早くに亡くなったお父さんの仕事を、大学卒業と同時に受け継いだそうです。蓮根はこの地方の特産物ですが、地面の中でのびて育っていくため、収穫はなかなか機械化もできず手作業で行っているそうです。冷たい風が吹く中、蓮田での収穫作業は過酷だそうです。また、広大な畑の草取りなど、日頃の手入れにも大変な苦労をされているそうです。
一方で授業の前に聞いたお話ですと、田島さんは大学で学んだ経営学を生かし、今まで廃棄していた収穫途中で折れてしまった蓮根を、業務用にすりおろして商品にして売り出すことを考えました。その商品は名古屋の料亭などで使われているそうです。素晴らしいアイデアですね。
農業の苦労だけでなく、農業の楽しさについてもお話をしてくださいました。
私たちが何気なく食べている蓮根などの野菜が、苦労して作られていることを知る良い機会になりました。
