東京での分散行動を終え、生徒たちは全員無事に東京駅へ集合することができました。ここから新幹線で名古屋へ向かい、帰路につきました。
東北で学んだ震災への学び—南三陸や気仙沼、石巻で見た津波の爪痕や伝承交流施設MEET門脇で触れた語り部の言葉，松島でのワークショップ、そして“アイリンブルー”に込められた「命の尊さ」と「防災への誓い」—は、生徒たち一人一人の心に深く刻まれています。
また、東京での分散行動を通して、都市の新たな発見と学びを得たこの旅は、被災地での体験とともに、仲間との絆を強め、知識と友情、成長を実感できた、かけがえのない時間となりました。
保護者の皆さまには、準備やお迎えなど多大なご協力をいただき、心より感謝申し上げます。そして、愛西市および市教育委員会の多方面にわたる多大な支援とご協力により、安全で充実した学びの場を提供いただけたことにも、深く感謝いたします。

　　　　

四日目の朝もバイキング形式の朝食でした。生徒たちは好きな料理を楽しみながら、今日の予定を友達と話し合う姿も見られました。いよいよ待ちに待った東京分散行動の日です。グループごとに地図や予定表を手に、それぞれの目的地を目指して元気いっぱいホテルを出発していきました。公共交通機関を利用しながら、それぞれの見学地で多くの学びや発見が待っています。仲間と協力しながら、充実した一日を過ごしてほしいと思います。

　　　　　　　

目的地の東京ディズニーランドに到着し、ここからはいよいよ待ちに待ったグループ行動が始まります。生徒たちはテーマパークの入口で胸を弾ませながら入園の時を楽しみに待っていました。地図を囲んで「どのエリアから回ろう？」「これには絶対に乗りたいね」と会話も弾み、自然と笑顔が広がります。限られた時間をどう過ごすか、仲間と意見を出し合いながら計画を立てる姿が印象的でした。夢の国での特別な一日が、期待とともに幕を開けました。

　　　　

仙台駅では、市の観光PRキャラクター「むすび丸」が笑顔で生徒たちを見送り、場が一気に和やかな雰囲気に包まれました。
その後、東北新幹線に乗り込み、東京へ向けて出発、車内ではディズニーランドへの期待が高まり、生徒たちは次の目的地へ胸をときめかせて進んでいきました。

　　　　

三日目の朝食もバイキング形式で、和食から洋食まで多彩なメニューが並び、生徒たちは思い思いに選んでいました。特にデザートでは、宮城県の郷土料理である「ずんだ餅」が人気で、もちもちとした食感と枝豆の自然な甘みが好評でした。地元の味に触れながら、笑顔あふれる元気なスタートとなりました。
朝食後はバスに乗り込み、仙台駅へ向けて出発しました。車窓には緑豊かな自然が広がり、生徒たちは次の東京ディズニーランドに向けての旅路に胸を膨らませていました。次の活動に向けて準備万端の様子です。

　　　　　　

二日目の宿泊地の夕食は、生徒たちが楽しみにしていたバイキングディナーです。一番人気は、仙台名物の牛タンで、長い列ができ、何回もおかわりする生徒もいました。そのほかにもズワイガニや天ぷら、ピザにハンバーグなど、洋食や和食のメニューが色とりどりで生徒たちも大満足でした。スイーツも豊富で、特に有名ブランドのアイスクリームが大人気でした。笑顔と満足に満ちた、思い出深い夕食となりました。

　

松島分散後は、松島町文化観光交流館に移動し、3.11メモリアルネットワークの方を講師に、防災学習の講話とワークショップを実施しました。テーマは「皆さんは震災被災地から何を持ち帰るのか」です。生徒全員がそれぞれの思いや学びを付箋紙に書き出し、模造紙に貼り付けました。その後、各クラスの代表生徒が内容をまとめ、全員の前で発表しました。自分の言葉で振り返る機会となり、震災の教訓を思い出しながら主体的に学ぶ、意義深い防災学習の場となりました

　　　　

次に訪れたのは日本三景のひとつ、松島です。昼食でカレーを食べた後、グループごとに分散行動を行いました。それぞれお土産を選んだり、美味しいスイーツを食べたり、松島湾を船で巡る遊覧をしたりと、思い思いに過ごしました。それぞれのグループが自由な楽しみ方を見つけ、自然と笑顔があふれる、充実した時間となりました。

　　　　

二日目の見学では、まず3.11メモリアルネットワー方の方の案内で、石巻市震災遺構門脇小学校と伝承交流施設MEET門脇を巡りました。交流施設では、震災で娘さんを亡くされたお母さんから当時の緊迫した状況や想いを直接伺い、心に深く響きました。その後、石巻南浜津波復興祈念公園へ移動し、整備された園内を散策しながら津波で失われた街の記憶や復興の歩みに思いを馳せました。公園では別の語り部の方から、“アイリンブルー”の由来を聞き、この花がその女の子の亡くなった場所に咲いていた一輪の花に由来し、全国に広められたことを知りました。永和中学校にもこの花が植えられていることを知り、震災と命の重みをより身近に受け止める、非常に感銘深い訪問となりました。

　　　　

一日目の宿泊地では、愛西市内の中学校が同じ宴会場にて夕食をいただきました。ボリュームたっぷりの料理に、生徒たちも大満足の様子でした。笑顔があふれ、会話もはずみました。また、天然温泉の大浴場では、一日の見学の疲れをゆっくりと癒やすことができ、心身ともにリフレッシュできました。これからの学びに向け、充実の夜となりました。