朝、登校した子たちは、バスケットボールコートや体育館前に、大きなトラックが何台も止まっていて驚いたことと思います。今日は、文化庁の「文化芸術による子供育成推進事業」の日です。セントラル愛知交響楽団にお越しいただき、オーケストラ公演をしていただきました。
最初の楽曲「スラブ舞曲」が始まると、その迫力に圧倒されて、思わず目を見張って楽団の演奏を見つめる子がいました。同じように、指揮者の表現をまねて手を振る子も見られました。
それだけ、生の演奏は心に響くのでしょうね。一曲目から感動の子どもたちでした。
続く楽器の紹介では、オーケストラで使われている楽器の特徴を教えてもらい、それぞれの楽器で曲を演奏してもらいました。ビオラの演奏では、「ねこふんじゃった」の曲に合わせ、猫の鳴き声も表現されていて、子どもたちはびっくりしていました。低学年の部のトランペットでは「ハトと少年」を演奏してもらい、子どもたちは知っている曲が生で聴けて歓声をあげていました。
次は指揮者体験です。代表の子が「ハンガリー舞曲」の指揮を行ったのですが、低学年の指揮者はとてもゆっくりと指揮をするので、見ている先生方はハラハラしていました。しかし、交響楽団の皆さんは、その指揮にぴったり合わせて演奏していました。どんなにテンポが遅くても、きちんと曲になっておりプロのすごさを感じました。高学年の指揮者は、指揮棒の振り方を考え、緩急や強弱をつけた指揮を行いました。楽団の方からもお褒めの言葉をいただくことができました。
休憩後は共演コーナーです。6年生の代表者が学校の打楽器を、残りの子たちも手拍子足拍子で「ボレロ」に参加しました。リズム打ちの練習を簡単に行い共演スタート!はじめは簡単なリズムでしたが、曲の盛り上がりとともにどんどん難しくなり、最後は手拍子の六連符までレベルアップしました。子どもたちも最後まで楽しんでリズムを取り、締めの手拍子をびしっと決めて、気持ちよく共演を終えることができました。
プログラム最後の曲は永和小校歌でした。コロナ禍で校歌を歌う機会がずいぶん減っていますが、リズムに乗って体を揺らす子が一番多かった曲でした。三番まである校歌ですが、主旋律を演奏する楽器が変わり、最後まで楽しく聴くことができました。
アンコールの「ラデツキー行進曲」では、自然に始まった拍手に合わせて指揮者が子どもたちの方を向いて強弱のコントロールを付けてくれました。練習なしでしたが、曲に合わせた手拍子で、最後までオーケストラと子どもたちが一体になって楽しむことができました。
本物の音楽のプロの演奏に触れるという、貴重な体験をした永和小の子どもたちです。今回の体験を終えて、音楽が楽しい、好きだという子が永和小にさらに増えるといいなと感じました。



