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2015/03/05

卒業式

| by 佐屋中@主任



 本日は、第68回佐屋中学校卒業式が行われました。厳粛で心温まる中で式は進められました。
 式 辞
 春の息吹が諸処に感じられる今日の佳き日に、愛西市及び愛西市教育委員会、市議会議員の皆様はじめ、多数のご来賓の皆様にご臨席を賜り、第68回卒業式を盛大に挙行できますことは、生徒、職員共々、この上ない喜びであります。ご臨席いただきました皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
 また、9年間の義務教育の修了に際し,昼夜を問わず温かい愛情を注いでこられた保護者の皆様の喜びは、ひとしおのものがあることと思います。本当におめでとうございます。
 ただいま,卒業生305名に卒業証書を渡しました。
 卒業生の皆さん。ご卒業おめでとうございます。
 皆さんがこの佐屋中学校に入学したのは3年前の4月でした。入学当時の姿と比べると、体も大きくなり、精神的にもすっかり成長した様子を、保護者の皆様は大変頼もしく思っていらっしゃることでしょう。
 今、卒業する皆さんの脳裏には、どんな思いが浮かぶのでしょうか。3年間頑張ってきた部活動や最後の大会の一場面でしょうか。それとも修学旅行で友と語り合い、心が通じ合えたときの喜びでしょうか。
 私が一番思い出すのは学校祭の姿です。合唱やブロック演技の練習で、汗を流しながら先頭に立ち、後輩たちをリードする姿。良いところを褒め、その後、直すべきところを丁寧に教える。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
 私たち教員でも難しいことを、あなたたちが自然に実践していたことに感心したものです。学校祭のテーマであった、「一致団結」は、3年生のそんな指導があってみごとに達成されました。君たち3年生は、共に手を取り合い、心を一つにしてやれば、ここまでできるのだということを、後輩達に示してくれました。私たち教職員も、皆さんに負けないように一致団結しようと、「恋するフォーチュンクッキー」を密かに制作し、文化祭で上映しました。それも今となっては懐かしい思い出です。
 いま、旅立とうとしている皆さんの多くは、まだしばらくは学校生活を続けることになります。しかし、それもあと数年です。義務教育が終わり、大人に近づいた皆さんは、これからの生活を、自分の責任で取り組むことが多くなります。そんな皆さんに聞いてほしい話があります。
 それは、100歳を超えても、なお現役で活躍されている医師「日野原重明」さんのことばです。
「いのちは、きみたちのもっている時間だといえますよ。」「これから生きていく時間。それが、きみたちのいのちなんですよ。」
 いのちは時間。なるほどなぁと思います。ぼんやりして時間を過ごそうが、何かに没頭して過ごそうが、時間をどう使うかは、一人一人の自由にゆだねられています。止まることなく常に流れていく時間。その時間の使い方、それが命の使い方そのものだということです。
 さらに、日野原さんは、こうも言っておられます。
「きみたちはきみたちの時間を自分のためにだけ使っていませんか。」
「一日で自分の時間をほかの人のためにどれぐらい使いましたか?」
 大人の自分でもドキッとします。自分のいのちの使いみち。「いのち」をどう使おうかと決めるのが「こころ」です。「こころ」は誰にも見えません。けれど「心遣い」は見えます。「思い」は誰にも見えません。けれど「思いやり」は見えます。人の心の痛みを知り、共感し、それを行動で示す。あたたかい心も、やさしい思いも、行いによってはじめて見えるのです。そんな「こころや思い」を「行動」にできる、そういう人になってほしいと思います。
 世界は、必ずしも平和ではありません。日本の平均寿命は男女平均84歳で世界一です。しかし、平均寿命が40歳から50歳代の国が世界には30カ国近くあります。テロや紛争によって尊い命が奪われたりもしています。
 戦後70年。日本の生活は豊かで便利にになりました。産業や通信網が発達して必要なものや情報が簡単に手に入ります。その反面、他の人の痛みや悲しみ、寒さやひもじさを想像して、それを感じ取る力が、私たちには乏しくなってしまったのではないか、そう思うのです。
今の日本は、少子高齢化や経済問題など、先行き不透明な材料も多く、皆さんが社会に出るときにも、その問題の多くは解決されていないでしょう。でも、どんなときにも、皆さんには「いのち」と「こころ」を大切にしていってほしいと思います。まだまだ学ばなければならないことがたくさんあります。広い視野に立ち、心を広げ、身体を鍛えていかなくてはなりません。明日からは、佐屋中学校の卒業生として、それぞれの夢をめざして、胸を張って一歩ずつ進んでいってください。
 それでは、卒業生の皆さん。皆さんの明日からの前途に幸多かれと祈り、悔いの残らない確かな一歩を踏み出してくれることを願いながら、式辞といたします。

  平成二十七年三月五日
                                            愛西市立佐屋中学校長
                                                  吉川哲也 
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