私は、小学校の担任の影響で書道が好きになりました。書道の時間は、ものすごく心が落ち着くと同時に、もっとうまく書きたいという思いが出てきます。
精神科院長は、書道における認知神経心理学的意義を以下のように考察したそうです。
1.視覚的認知力を高める。
2.注意力、集中力をつける。
3.統制された行為を遂行する。脱抑制。衝動を抑える。
4.モニタリング能力の向上……字体の良否を自ら判定し修正する。
5.作業記憶力強化……手本を自分の字体と比較しつつ、習字を進める。
6.遂行能力強化……「計画→実行→見直し→修正→実行」という作業工程を繰り返す。
書道は絵画と異なり、手本を見ながら制作され、ひとつの作品に対する短時間の集中力が求められます。文字を書く作業は繰り返し行われますが、ひとつの作品において完結性が高く、作業ごとに指導者によるフィードバックが行われる点が特徴です。細かい添削によって自分の作品を見つめなおし、次の制作に対して新たな目標を持つことが可能になり、その結果、被験者の「意欲」が促されたのでしょう。
好きな字を書道で書こう!武田双雲先生が書く字が好きです。