ひゅるひゅると風が舞う校庭に、ハレの日の装いをした子どもたちが登校してきました。
　平成２９年３月１６日。第３６回卒業式。
　５２名の卒業生が佐屋西小学校を巣立ってゆく日となりました。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　卒業生の入場です。


　　　　　　　　　　　　　　　　　担任の先生から名前が呼ばれて、


　　　　　　　　　　　　　　　　　一人一人に卒業証書が手渡されます。


　　　　　校長式辞より抜粋
　桜は春に花を咲かせますが、花を咲かせる準備は、暖かくなって急にし出すわけではありません。実は、去年の夏ごろには、すでに新しい芽ができているんだそうです。秋の終わりに葉を落とした桜は、寒い冬の間、じっと耐え暖かくなる春を待っています。春になると新しい芽の中で眠っていた花や葉になる部分が一斉に芽吹いて、桜の木が満開になり、やがて新緑に覆われるのです。桜は、茎や芽などに栄養をためておき、暖かくなるとその栄養を使って、一気に生長し始めます。その成長を支えているのが大地に深く張った根です。根から水分と一緒に生長に必要な養分を吸って、体全体に行きわたらせます。根は地中にあるので、普段は気づきませんが、枝葉の茂っている範囲の約１、５倍の範囲まで広がっていると言われています。根は広く地中に根を伸ばして、地上にある茎や根を支えているのです。

　みなさんに例えれば、小学校の６年間を通して、いろいろなことを学んだり、体と心を鍛えて、自分の根を成長させてきました。１年生の時から学んだ、挨拶や返事。一生懸命にした勉強、運動。そして、笑顔いっぱいで友達と仲良く過ごしてきました。この６年間のすべての活動が今のみなさんをつくっています。そして、広く枝を広げる桜と同じように、これらの経験は目では見えないところで広く深く根を張って、今のみなさんを支えています。みなさんは広く深く張った根に支えられているのですから、中学生になっても自信をもって様々な活動に挑戦することができると思います。そして、次のステージでもきっとすばらしい花を咲かせてくれることでしょう。


　　　　別れのことば（抜粋）
　　　　　　　ぼくたち　わたしたち　５２名は　喜びと希望を胸に
　　　　　　　佐屋西小学校を卒業します
　　　　　　　静かに目を閉じると　たくさんの思い出がよみがえってきます
　　　　　　　１年生　わくわくしながら向かった学校　
　　　　　　　　　　　　初めての体験をたくさんしました
　　　　　　　２年生　１年生を連れて行った東山動物園
　　　　　　　　　　　　お兄さん、お姉さんになり　気が引き締まりました
　　　　　　　３年生　リコーダーや百人一首を通して
　　　　　　　　　　　　繰り返し練習することの大切さを知りました
　　　　　　　４年生　家族からの手紙に涙を流した二分の一成人式
　　　　　　　　　　　　成長する喜びをかみしめました
　　　　　　　５年生　旭高原での野外活動　みんなで作り上げたキャンプファイヤー
　　　　　　　　　　　　協力し合うことの大切さを学びました
　　　　　　　　　　　　少しずつ最高学年への準備を始め
　　　　　　　　　　　　佐屋西小の中心となる意識を高めました
　　　そして６年生　一番の思い出は修学旅行
　　　　　　　　　　　　日本の歴史や文化を学び　外国人との交流も果たしました
　　　　　　　　　　　　「限界のその先」を目指した運動会
　　　　　　　　　　　　「Ｍｏｖｅ　ｆｏｒｗａｒｄ」を胸に　一人一人が輝く演技をしました
　　　　　　　　　　　　最後の学習発表会「雲の上の三武将」
　　　　　　　　　　　　よりよいものを創り上げる　充実感と達成感を味わうことができました
　　　　　　　　　　　　厳しい練習を続け競技会に臨んだ　
　　　　　　　　　　　　陸上　サッカー　バスケットボール
　　　　　　　　　　　　チームワークの大切さを学びました
　　　　　　言い尽くせないほどの　たくさんの思い出
　　　　　　いつもそばにいたのは友達
　　　　　　時には喧嘩もしたけれど　その笑顔に救われた
　　　　　　かけがえのない仲間と　未来を信じ　明日を信じ
　　　　　　希望をもって　強く生き抜くことを誓います
　　　　　♪「未来への誓い」♪
　　　　　　５年生のみなさん　最高学年というバトンを渡します
　　　　　　佐屋西小学校を　さらに素晴らしい学校にしていってください
　　　　　　（５年生より、別れの言葉と歌♪「はばたこう　明日へ」♪）
　　　　　　この６年　多くの方々のお世話になりました
　　　　　　先生方　地域の方々　お父さん　お母さん　ありがとうございました
　　　　　　わたしたち　ぼくたちは　たくさんの思い出を胸に
　　　　　　新しい世界へと旅立ちます
　　　　　　勇気と希望をもって　精一杯歩んでいきます
　　　　　♪「旅立ちの日に」♪


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　卒業生が退場します
　　　　　　
　
　　　　　校旗を先頭に、５年生のアーチの道をくぐり、卒業生を送り出します


 　♪　誰にも羽ばたく時が来て　一人きりで歩き出すんだ
　　　十年後にまた会おう　今よりももっと輝いて　♪

＊記事内に、森昌子の「記念樹」より歌詞の引用あり